LGBTに対する理解は随分進歩しました。
しかし、レズビアンにとって暮らしにくい社会であることに変わりはなく、恋愛一つとっても出会いの場は不足しています。
そこでこの記事では、レズビアンの出会いの場と出会い方についてご紹介していきます。
使い方次第では出会いの場としてとても有効なので、ぜひ参考にしてください。
レズビアンの出会いの場は主に3つある
レズビアン仲間から紹介を受けたり、職場に偶然レズビアンがいたりした人もいることでしょう。
しかし、それらでパートナーがみつかるケースはごくわずか。
真のパートナーをみつけるにはもっと安定的で大規模な出会いの場が必要になります。
それを踏まえてレズビアンの出会いの場として有効なものは次の3つです。
- レズビアンバーやイベント
- 出会い系アプリ
- その他、ネット系
レズビアンバーやイベント
たいていの大都市には、同性愛者向けの飲食店街があります。
無論、レズビアン専用の店も含まれており、利用客は基本的にレズビアンばかり。
普段、出会いの場に困っているレズビアンですから、そこが良い出会いの場となるのは当然のことです。
恋人探しからワンナイトまで利用者の目的は様々ですが、レズビアン同士という前提条件がある分、出会い探しに集中できる環境といえます。
また、レズビアン同士といえば各種イベントも同様です。
たとえば2020年4月には、東京のクラブageHaで初の女性限定イベントが開催されました。
2,400名収容できる店内がレズビアンで埋まったとのことで、多くのカップルが誕生したことでしょう。
このようなイベントは各地で開催されており、レズビアンにとって貴重な出会いの場といえます。
出会い系アプリ
近年では出会い系アプリでパートナーを探すレズビアンも増えてきました。
出会い系サイトといえば以前は男女間の出会いのみを提供していましたが、現在では同性同士が出会える機能も備わっており、実際に多くの同性カップルが誕生しています。
レズビアンバーやイベントに行くのが苦手な人や、同性愛者であることを極力知られたくない人にとっては非常に便利なツール。
時代背景を考えると、今後レズビアンにとってスタンダードな出会いの場として認知されていくことでしょう。
その他、ネット系
ネットを使った出会いの場としては掲示板や各種SNSも効果的です。
なかでも「Bian’s BBS」や「ガチレズ!」は有名。
誰でも参加できるので冷やかしもありますが、イベントの情報交換や交流会など、レズビアンの活動の場を広げるのには大変便利です。
もちろん、二人きりで会って交際に発展することもあります。
出会い系アプリよりも参加のハードルは低いので、奥手な人にはピッタリのツールといえます。
各出会いの場を比較
「レズビアンバーやイベント」「出会い系アプリ」「その他ネット系」のいずれかであれば、出会えるチャンスは十分にあります。
とはいえ、それぞれに長所と短所があるのも事実。
次の3点は出会いの場選びに重要ですが、適している場と適していない場があります。
- お相手の選択肢の豊富さ
- 出会いやすさ(口説きやすさ)
- 身バレのしにくさ・秘匿性
お相手の選択肢の豊富さ
マイノリティーであるレズビアンにとって、好みのタイプを探すのは一苦労。
パートナーとなる以上は好みのタイプにこだわりたいところですが、その選択肢がないようでは良い出会いにはなりません。
この点においてもっとも優れているのは出会い系アプリ。
既存のレズビアン会員だけで大規模イベント1回分ほどの人数がおり、登録すればその全員にアプローチが可能です。
さらに大手の出会いアプリであれば毎日のように新規会員が入ってきます。
後述しますが、このような出会い系アプリはいくつもあり、すべてを網羅すればかなりの人数に。
その全員が何らかの出会いを求めているわけですから、好みのタイプの女性と出会える確率はとても高いといえます。
選択肢が少ないのはレズビアンバー
お相手の選択肢が少ないのはレズビアンバーです。
最初のうちは「こんなにレズビアンがいるんだ」と驚くかもしれませんが、何度も通っていると毎回同じ顔ぶれなことに気付くはず。
店のキャパシティ的に数十人が限界でしょうし、カップルで来店している人もいます。
場合によっては、元カノや過去に口説こうとしてフラれた相手がいるなど、気まずいことも。
したがって、選択肢という意味では十分とはいえません。
出会いやすさ(口説きやすさ)
出会いやすさ・口説きやすさの点でいえばレズビアンバーやイベントが一番です。
その場で出会うことを目的に来ている人が多く、さらにはお酒がからむのでいきなりカップルになることもしばしば。
「自分から声をかけるのは苦手」という人も多いと思いますが、常連のレズビアンには積極的な人が多く、どんどん話かけてきます。
ネット上の出会いよりもはるかにスピーディーなので、一度は利用してみると良いでしょう。
ネット系は出会いやすさの点で劣る
SNSや掲示板、出会い系アプリの利用者は慎重な傾向があります。
というのも、相手の人となりがよく分からない状態でやり取りするから。
「やり取りだけでもしっかりと行い、会う前に性格を把握しておきたい」というのがネット系利用者の本音です。
メッセージのやり取りに1ヶ月近くかける人も多く、その過程で連絡が途絶えることは珍しくはありません。
そのため、レズビアンバーやイベントと比べると出会いやすさの点で劣るのです。
身バレのしにくさ・秘匿性
カミングアウトしていないレズビアンにとって秘匿性は非常に重要な要素です。
この点でいえば出会い系アプリが一番。
プロフィール写真によって顔を公開することになりますが、閲覧するのは同じレズビアンばかりです。
そのほとんどがカミングアウトしていないという点で同類。
誰もが出会い系アプリを利用していることを隠したいはずですから、「アプリ内の同性愛者の欄に○○さんがいた」などと噂が立つことはありません。
なお、SNSや掲示板も秘匿性は高いのですが、登録に本人確認がないため冷やかしが多いというのが難点です。
レズビアンバーやイベントはバレやすい
レズビアンバーやイベントは他の人に目撃されやすいというのがネック。
会場内はレズビアンばかりなので問題ありませんが、店舗の出入口付近で他の人に目撃される可能性があります。
「絶対にバレたくないしカミングアウトもしない」というレズビアンにとってこれは非常に厄介です。
したがって、秘匿性を求めるならレズビアンバーやイベントはおすすめしません。
総合力で考えれば出会い系アプリがおすすめ
ご紹介した通り、レズビアンにとっての出会いの場はそれぞれに一長一短があります。
その一長一短を踏まえた上で自分にあった出会いの場を選択すべきですが、総合力でいえば出会い系アプリがやや優勢。
諸々のリスクが少ない上に好みのタイプがみつかるという大きなメリットがあるからです。
また、登録無料のものが多く、手軽に始められるというのもメリット。
まずは出会い系アプリを利用し、それで足りない部分を他の方法で補っていくのがベストではないでしょうか。
レズビアンにおすすめの出会い系アプリ
「総合力では出会い系アプリが勝る」とご紹介しましたが、どの出会い系アプリでも良いということではありません。
アプリによっては同性愛者用の機能がないことも。
また、会員数が少なく、まったく出会えないものもあります。
そこで、レズビアンにおすすめの出会い系アプリを5つご紹介します。
なお、各アプリともWEB版を使用するのが前提です。
サービス名 | ユーザー層の特徴 |
---|---|
ワクワクメール | 絶対おすすめ!運営に理解があります。 |
ハッピーメール | 会員数が多く出会いが豊富 |
Jメール | 大人に優しく人気のアプリ。 |
COSY | レズビアン&セクマイ限アプリ |
PCMAX | 既婚者も使っている。 |
ワクワクメール
女性同士の出会いを求めるのなら、ワクワクメール一択と言っていいでしょう。
ワクワクメールの良いところは「運営が同性愛に理解を持っていることです。」
ワクワクメールには掲示板に女性専用のカテゴリーがあります。(男性として登録すると男性専用のカテゴリーになります。)
登録している会員数をみるとハッピーメールといった知名度の高いアプリに及びませんが、出会いを求めるのなら登録しておくべき。
とはいえ女性同士の出会いを目的とした投稿も多いので、きっといい出会いがありますよ。
ワクワクメールの公式サイトへ
ハッピーメール
ハッピーメールに女性として登録すると、「女の子同士」というレズビアン向けの機能を使うことができます。(男性は閲覧不可)
これはいわゆる掲示板であり、女性同士の出会いを求める人が書き込んでいます。
書き込みの内容や投稿者のプロフィールをみて気に入ればメッセージを送信するだけ。
メッセージの送信にはポイントとよばれるアプリ内通貨が必要ですが、新規登録者には50通分の無料ポイントが付与されるため、当分は課金せずともやり取りできます。
何より、ハッピーメールは出会い系アプリ業界で最多の会員数を誇るので、選択肢が豊富です。
Jメール
Jメールには「ほろ酔い女子会」という女性向けの匿名掲示板があります。
掲示板に書き込みできるのはJメールの女性会員だけ。(男性は一部のトピックにおいて閲覧のみ可)
仕事や恋愛、日々の出来事、趣味、セックスなど、女性同士の本音トークが繰り広げられる場です。
レズビアン専用ではありませんが、ときにはレズビアンが書き込みをすることも。
不特定多数が閲覧する掲示板なので連絡先の交換等は避けたいものの、レズビアン同士のオフ会告知などに使えます。
なお、Jメールはもともとアダルト性の高い出会い系アプリです。
そのため、会う=アダルトな展開となるケースが多いことは理解しておいてください。
COSY
COZYは女性専用のコミュニケーションアプリです。(広告収入によって運営されているため無料)
基本的には女性専用のTwitterのようなもので、投稿された様々なつぶやきに対してコメントすることが可能。
Twitterと大きく違うのは、会員の多くがつぶやきから出会いへ発展するのを望んでいるという点です。
レズビアンの登録が多いので、出会いの可能性は十分。
諸々の機能を使うには本人確認が必要であり、秘匿性と安全性も保たれています。
PCMAX
PCMAXは掲示板投稿のなかから「同性愛」で絞り込むことが可能。
さらに「対象」を女性に絞り込めば、投稿者はレズビアンかニューハーフとなります。
投稿数は決して多くはありませんが、貴重な出会いの場の一つとして覚えておくと良いでしょう。
もしどれかのアプリを使うのなら、他のアプリよりも理解のある「ワクワクメール」を使うと良いですよ。
出会い系アプリで成功率を上げるコツ
出会い系アプリの面白いところは、工夫次第でモテる度合いが大きく変わる点。
どうすれば「この人と連絡を取りたい」と思ってもらえるかを考えなければ、期待したような出会いは得られません。
そこで、出会い系アプリで成功率(出会える確率)を上げるコツについて説明します。
プロフィール写真を工夫する
出会い系アプリの肝は何といってもプロフィール写真です。
リアルな出会いにもいえることですが、好意をもつ最初の要因は相手のルックス。
顔の形はもちろん、服装や背景による雰囲気・イメージも大事です。
出会いとは相手があってのことですから、自分の長所を表現するより相手の好みに当てはまることを優先すべき。
できるだけ万人受けするように、「親しみやすさ」と「優しさ」を写真でしっかり表現してください。
自己紹介内でハッキリとカミングアウト
前述したおすすめの出会い系アプリには、単に同性の友達が欲しいだけというノーマルな女性もいます。
レズビアンにとってこの見極めは大事ですから、自己紹介内でハッキリとカミングアウトし、自身の利用目的を明確にするのがコツ。
この点を曖昧にしたままの女性は相手側から避けられてしまいます。
ファーストメッセージに共通点を書く
プロフィール検索や掲示板検索で好みのタイプを見つけたらメッセージを送ります。
このファーストメッセージは非常に重要。
挨拶だけの内容では無視される可能性大です。
お互いに見ず知らずなわけですから、親近感が湧くような内容にするのがコツ。
相手のプロフィールから二人の共通点を見つけ出し、それをメッセージに盛り込むようにしてください。
また、ファーストメッセージの最後は簡単な質問で終えるのが鉄則。
こうすることで返事を貰える確率がアップします。
掲示板を有効活用する
出会い系アプリの掲示板は閲覧するだけでなく投稿することも可能。
自ら募集をかけるのは恥ずかしいかもしれませんが、投稿した方が断然有利です。
というのも、どの出会い系アプリであれ、レズビアン向けの投稿は少ないから。
その少ない投稿に多くのレズビアンがアクセスすることを考えると、閲覧する側より投稿する側になった方がはるかに出会いやすいのです。
初デートが最大の勝負所!そのコツとは
出会い系アプリ内で1週間ほどやり取りを続ければ、「そろそろ会ってみない?」という話になります。
念願の初デートなのですが、喜んでばかりはいられません。
なぜなら、出会い系アプリでは初デート後に連絡が途絶えるケースが非常に多いから。
つまり、初デートは最大の勝負所であり、そこで成功するにはそれなりのコツがいるのです。
初デートのコツ1:プレゼント
初デート時にはプレゼントが効果的。
たとえばクッキーを焼いて持っていったり、小さめのブーケを渡したりといった具合です。
古典的ではありますが、実行している人が少ないだけに効果は抜群。
デートの最初に渡せば、相手の警戒心と緊張がほぐれ、その後の展開が随分楽になるはずです。
初デートのコツ2:適切な場所選び
初デートの場所は大事です。
基本はカフェですが、相手によってはバーや公園が効果的なことも。
事前のやり取りから相手の好みを推測し、なおかつしっかり会話ができる場所を選択してください。
初デートのコツ3:ひたすら話を合わせる
初対面における会話では話を合わせるのがベスト。
これによって、「私たち、相性がいい」と思わせることができます。
ただし、単にうなづくだけではダメ。
「そうだよね。実は私も…」と話を発展させなければ会話は盛り上がりません。
ここにトークスキルが求められるので、日頃から話題集めはしておいてください。
出会い系における初対面時の注意点
出会い系アプリ経由の初対面時には、次のような点に注意してください。
- 相手の容姿に期待し過ぎない
- 話題をたくさん用意しておく
- 安易にカップルにならない
- 遊び目的のレズビアンもいる
相手の容姿に期待し過ぎない
出会い系アプリ経由の初デートにおいてもっとも多いのが、写真の顔と実物がかけ離れているというケース。
もちろん、これはプロフィール写真が加工されているからです。
出会い系アプリにおいてプロフィール写真の加工は当たり前。
より可愛く見せるための加工ですから、実物は写真の2割減と考えておくのが無難です。
「このコ、絶対にカワイイ!」などとハードルを上げ過ぎると、実際に会ったときにとてつもなくガッカリしてしまうことでしょう。
話題をたくさん用意しておく
初デートではお互いに緊張しがち。
その結果、会話が途切れて無言の時間ができてしまうことがあります。
これほど気まずいことはなく、お互いに「私たち、相性悪いのかも」と思ってしまうはず。
そんなことにならないように、事前に話題をたくさん考えておいてください。
安易にカップルにならない
レズビアンの世界は狭いので、知り合った人が「実は知人レズビアンの元カノだった」などというパターンが多々あります。
過去のこととはいえ、知人の元カノと交際するのは気まずいもの。
もしかしたら知人にまだ未練があり、三角関係になってしまうかもしれません。
そのため、安易にカップルにならずに、まずは相手の交際歴や友人関係などをしっかりと確認してください。
また、カミングアウトについての考え方も確認しておくべき。
「レズビアンであることを隠したかったのに、交際相手が勝手にカミングアウトした」
このようなケースから喧嘩になることが多いのです。
遊び目的のレズビアンもいる
「ヤリモク」ときくと男性を思い浮かべがちですが、レズビアンの世界にもヤリモクはいます。
なかには真剣交際を望んでいるように見せかけて口説いてくるヤリモクも。
騙された側は遅かれ早かれヤリ捨てられるわけで、傷つくのは間違いありません。
相手が好みのタイプだと無防備になりがちですが、「ヤリモクもいる」ということを念頭に、最低限のチェックは行ってください。
【まとめ】レズビアン同士の出会い
この記事では、レズビアン同士の出会いについてご紹介しました。
普段、なかなか出会いの機会がないレズビアンですが、レズビアンバーやネットを使えば、素敵なパートナーと出会えます。
なかでも出会い系アプリは効率、選択肢、秘匿性の面でとても効果的。
そこでの出会い方は本記事でご紹介した通りなので、きっちり実践して良い出会いに繋げてください。
シンママとの出会いで紹介したように「男はもう…」っていう女性を誘うのも良いですよ。